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本能特別養護老人ホーム施設研修会報告です。

掲載日:2024.02.26

活動報告

1月26日(金)20時から京都府歯科医師会口腔保健センターで令和5年度中京歯科医師会 本能研修会を開催しましたので、報告します。

今回は、社会福祉法人 京都福祉サービス協会 高齢者福祉施設 本能特別養護老人ホーム看護師 秋田純子先生を講師に迎え、「特別養護老人ホームで働く看護師の役割 ~多職種連携・協働の重要性~」と題して講演会いただきました。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、治療の場ではなく、生活の場であり、現在要介護3以上の高齢者が、約90名入所されており、ショートステイ10名とあわせ、約100名の利用者さんがおられます。看護師の役割として、日々の健康を支える、予防を意識する、最期までひとりひとりの尊い命に寄り添うという理念のもと、医師の指示を受けながら、医師不在の中で具体的な判断や健康管理を行われている。施設に介入していると、有病高齢者ばかりの施設の中で医師は常駐しておらず、看護師が医療的判断を求められる(責任の大きな)場面が多いことを痛感。また、介護と看護の連携も重要であり、それぞれに独自性がある。
口腔衛生管理や口腔機能管理の重要性は、高齢者施設でもかなり認知されてきている。看護師は声を上げることができるが、評価することが非常に難しい。できるだけ口腔内の評価を歯科医師サイドからお伝え・お教えいただきたい。また施設での問題点として、人手不足とハード面での支障、学習環境が少ない、対策を立てても定着しない、など。今後、歯科医師・歯科衛生士とのさらなる連携(ケア方法の指導、ケアグッズのアドバイス、異常発見時の往診なども含め)で、これらの問題を改善していきたいとのことでした。

施設入所されている方は、種々の職種のサポートを受けて生活を営まれています。歯科に限らず、多職種連携・協働の重要性は言うまでもないこと。自分の役割と相手の役割を明確にしながら、互いが専門性を最大限できる方法を考えていくことが重要という、熱いメッセージをいただいた。

秋田先生、ご多忙中かつ遅い時間からの開催にもご理解ご協力いただき、本当にありがとうございました。