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教えて!よ防さん

Yobousan

教えて!よ坊さん・77「お口のケア 世代ごとに変化」

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お口のケアの注意点って世代によって違うの?

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お口の状態は世代ごとに変わっていくため、注意点も変わってきます。まず、歯が生え始める幼少期は乳歯がむし歯になりやすく、きちんと歯磨きをすることが大切です。

小学低学年くらいまでは保護者が歯磨きをしてあげるといいでしょう。その後も、小学生の間は保護者が仕上げ磨きをしてあげるのが理想的です。

 永久歯と乳歯が混在するようになると、汚れがたまりやすくなります。

生え始めた背の低い歯を最初に磨くように心がけるとともに、歯科医院でのむし歯予防処置などの併用も効果的です。

 永久歯が生えそろう頃は、学校の部活動や塾通いなどで、生活習慣も変わります。食事などが不規則になっても、食後にしっかりと歯磨きをすることが大切です。

歯並びやかみ合わせに異常がないか、歯科でチェックしてもらい、自分のお口の状況を理解しておくよう心がけましょう。

 また、40代くらいからは歯周病のリスクがぐっと上がります。歯垢(しこう)がたまりやすいところ、歯と歯茎の境目を意識し、歯間ブラシ・糸式ようじなどの補助器具も活用しましょう。歯科医院での定期健診が大切な時期でもあります。

 年齢を重ねていくと、歯を失い始める方もいらっしゃいます。適切な治療を受け、残っている歯を大切にして咀嚼(そしゃく)する機能を維持していきましょう。

かむ能力が衰えると、認知症になるリスクが高まるとされており、適切なケアが必要です。

 お口の状態は人によって全然違います。かかりつけ歯科医院を持ち、必要な受診・健診を心がけていただきたいと思います。

                                                       <回答=京都府歯科医師会・広報室次長 大澤直也>

 

※「よ坊さん」は日本歯科医師会のイメージキャラクターです。

「毎日新聞京都版・令和7年9月19日」