教えて!よ防さん

仕上げ磨きのスタート時期は乳歯の生える前から少しずつ始め、卒業は１０歳くらいが良いでしょう。大切なお子さんをむし歯なく育てるだけでなく、心身の成長発育に合わせ、お口の機能をしっかり作る大切なお口育てにつながります。 乳歯が生え出す時期は生後４～８ヶ月（個人差あり）ですが、仕上げ磨きは歯が生える前からお口を清潔にする習慣をつけておくこと、そしてお口を触れられるのに慣れておく事が大切です。歯が生える少し前からお口の周りやほっぺを優しくマッサージしてから上唇やその内側、そして歯の生えていない歯茎をガーゼできれいに拭くのが仕上げ磨きのスタートです。 下の前歯が生え出して離乳食が始まったら、柔らかいナイロン歯ブラシで優しくさっと磨きましょう。歯の生え方、食事のとる内容、子どもの自我・成長発育に応じて、歯ブラシの選択・方法が変わります。就学前までは子ども自身の歯ブラシと仕上げ磨き専用歯ブラシを併用し、その後はお口に合った歯ブラシでお口の環境を親子で確かめ合う。それが出来たら仕上げ磨きの卒業です。 仕上げ磨きは、親子で正しい歯磨き習慣を作りながら、コミュニケーションも図る大切なツールです。詳しくはかかりつけ歯科や各自治体の乳幼児歯科相談事業でご相談ください。     京都府歯科医師会　広報室員　冨井　明子