教えて!よ防さん

　歯科健診は「口の中が健康であり続けているか」の確認と病気の早期発見、生活習慣の改善などを目的として行われます。近ごろでは、職場環境などを整えることにより病気を予防する考えも提案されています。

　歯科健診は内科や耳鼻科などの医科健診とともに実施されることが多く、ほとんどの人は1歳6ヶ月時、3歳、さらに小学校入学前から高校卒業まで受けます。しかし、高校を卒業した途端に受診機会が激減してしまいます。歯科健診が制度として再開するのは30歳以降、それも毎年実施される地域は少なく、5年ごとや10年ごとである場合があります。そして75歳になると後期高齢者という枠組みに入って歯科健診を受ける機会があります。

人生をざっと横並びにしてみましたが、ここで気をつけたいのが「20代、30代に歯科健診を受ける機会がほとんどない」という事実です。歯科疾患は自覚症状が出る前から始まっていることが多いので、年に１度は歯科健診を受けてご自身の健康管理の一助としていただきたいと思います。

歯科健診を実施する最大の理由は「症状の早期発見」と「重症化予防」です。京都府歯科医師会は皆さんの健康の維持増進に寄り添い続けます。

京都府歯科医師会広報担当理事　岸本知弘