教えて!よ防さん
Yobousan
教えて!よ坊さん・81「親知らず 抜くか残すか」
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「親知らず」は必ず抜かないといけないの?
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親知らずは、10代後半から20代前半に最も奥に生えてくる歯のことです。現代人はあごの大きさが小さくなっており、親知らずがまっすぐ生えるスペースがない場合があります。そのため、横向きや斜めに生えたり、一部だけ顔を出したりして、ブラッシングがしにくくなり、汚れが残ってしまいます。こうした状態のまま放っておくと、歯ぐきが腫れて痛みが出たり、隣の歯もむし歯になったりすることがあります。また、親知らずが隣の歯を押すことで歯並びが悪くなったり、かみ合わせの不調からあごの関節に負担がかかったりすることもあります。このような場合は、早めに抜歯を検討することをおすすめします。
一方で、まっすぐ生えていて、きちんとブラッシングができ、清潔に保てるなら、必ずしも抜く必要はありません。将来的にブリッジや入れ歯の支えとなる歯として利用できる場合もあります。完全に骨の中に埋まっている場合でも、あごの骨の中で袋のようなもの(のう胞)ができることがあるため、歯科医院で定期的にX線検査なども含めたチェックを受けておくと安心です。
このように、親知らずには、抜歯を検討すべき場合と、様子を見てもいい場合があります。人によって口内の状態は異なります。大切なことは、自分のお口の状態を知り、かかりつけの歯科医師と相談しながら、将来のトラブルを未然に防いでいくことです。
<回答=京都府歯科医師会・広報室員 原山直太>
※「よ坊さん」は日本歯科医師会のイメージキャラクターです。
「毎日新聞京都版・令和8年1月23日」