教えて!よ防さん
Yobousan
教えて!よ坊さん・82「マウスピースで快適な睡眠」
q
「睡眠時無呼吸症候群」は歯科医院さんでも治療できるの?
a
就寝中に「いびきが大きい」「息が止まっているようだ」と家族に言われたことはありませんか。もしかすると、睡眠時無呼吸症候群という病気かもしれません。眠っている間に何度も呼吸が止まるため、体が十分に休まらず、日中の強い眠気やだるさにつながります。放置しておくと、高血圧や心臓の病気を引き起こすこともあり、注意が必要です。治療法として知られているのは、鼻にマスクタイプの装置をつけて、気道を広げて空気を送る「CPAP(シーパップ)療法」です。効果が高い一方、装置が大きく、慣れるまで時間がかかる人もいます。
そこで近年、歯科医院で作る「口腔(こうくう)内装置(マウスピース)」も注目されています。これは、下あごが少し前に出るように固定し、気道の入り口である喉が狭くならないようにする装置です。小さく軽いため、旅行や出張にも持ち運びしやすく、電源も不要です。シーパップが合わなかった人がマウスピースでよく眠れるようになった例もあります。ただし、すべての人に向いているわけではありません。症状がとても重い場合は、シーパップの方が効果的とされています。
マウスピースは歯並びやあごの関節に問題がある場合は使用できないこともあります。治療を始めるには、まず医療機関で睡眠の検査を受け、病気かどうかを調べます。その結果に基づいて歯科医がマウスピースを作ります。使い始めた後も定期的に調整を行い、自分に合った状態を保つことが大切です。いびきは「疲れているだけ」と思われがちですが、病気のサインかもしれません。気になる人は、早めに医療機関や歯科医に相談してみましょう。
<回答=京都府歯科医師会・広報室員 濱之上恵>
※「よ坊さん」は日本歯科医師会のイメージキャラクターです。
「毎日新聞京都版・令和8年2月20日」