教えて!よ防さん
Yobousan
教えて!よ坊さん・80「4歳未満 乳歯グラグラに注意」
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乳歯が早く抜けたけど、なにかの病気の可能性はあるの?
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歯の発育や成長のスピードには個人差がありますが、一般的には乳歯は6歳ごろから永久歯に生えかわり始めます。4歳未満で乳歯がグラグラしたり、抜けたりしてしまうのには何か原因があるはずです。転んで強くぶつけたなどの外傷がほとんどですが、そのようなことがないのに早くに乳歯が抜けてしまった場合、骨の成長に関わる病気が関係しているかもしれません。
そのひとつに、骨を作るのに必要なアルカリホスファターゼという酵素が生まれつき少ないことで起こる低ホスファターゼ症(HPP)という病気があります。歯の根の表面にはセメント質という薄い層があり、歯と骨をつなぐ働きをしています。HPPでは、このセメント質が十分に作られないために歯が抜けやすくなります。
通常、乳歯は歯の根が溶けて歯の頭部分だけが残って丸い形で抜けますが、HPPの特徴は歯が抜ける時に痛みが伴わないことや下の前歯の根が長く残った状態で抜けてしまうことで、抜けた歯の根が細長い状態になっていると言われています。HPPは骨が十分に育たないため、重症の場合は呼吸困難や頭部の変形、手足の湾曲が生じる難病ですが、早期発見により酵素補充療法薬を用いた適切な治療を受けることが可能になっています。
4歳未満なのに乳歯がグラグラしている場合や抜けてしまった場合は、早期にかかりつけ歯科医院を受診されることをおすすめします。
<回答=京都府歯科医師会・広報担当理事 花井眞希>
※「よ坊さん」は日本歯科医師会のイメージキャラクターです。
「毎日新聞京都版・令和7年12月19日」