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教えて!よ坊さん・27 酸蝕症にもご注意を!

掲載日:2021.07.16

Q 

 むし歯以外でも歯が解けることがあると聞きました。

A
 「酸蝕症」といいます。あまりなじみのない言葉ですが、近年認知度が高まっており、むし歯や歯周病に続く第三の口腔疾患といわれています。

 むし歯というのは、食べ物や飲み物に含まれる糖をむし歯菌が分解することで酸が発生し、それによって歯が溶ける病気です。これに対して酸蝕症は、酸性の強い食物をとり続けることや胃酸によって歯が溶けてしまうものです。つまり、酸蝕症はむし歯菌などの細菌がいなくても生じるため、丁寧に歯を磨いても歯が溶けていくという特徴があります。

 酸蝕症の原因の一つに、逆流性食道炎や摂食障害などで逆流した胃酸があります。また、酸性度の高い飲食物、具体的には柑橘系の果実やジュース、スポーツ飲料、ワイン、健康のために酸をよく飲まれる方は注意が必要です。他にも工場などにおいて酸を使用する職業に就かれている方にも見られることがあります。

 これらの特徴が一つ以上が該当し、加えて口の中の症状として、よく詰め物が外れる、冷たい物が凍みやすくなった、歯が全体的に透き通って薄くなっている、といった方は酸蝕症の疑いがあります。

 対策としては、シュガーレスガムなどをよく噛んで唾液を出すようにするほか、酸性飲食物を取り過ぎないように気をつけたり、食生活を見直すことも大事です。気になる方は、一度お近くの歯科医院を受診することをお勧めします。

京都府歯科医師会広報室室員 新田陽平

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