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中京薬剤師会 令和元年度第四回研修会に参加して。
掲載日:2019.08.13
梅雨明け猛暑の中の8月4日(日)15時30分よりアークホテル京都にて
中京薬剤師会令和元年度第四回研修会が行われ、中京歯科医師会から2名が出席しました。
最初に、中京薬剤師会会長土井邦子先生より挨拶がなされ、講師の株式会社シルバーウッドの飛騨愛講師が紹介されました。会社概要や事業内容が伝えられた後、「VR認知症体験会」と題された研修の開始です。
講習は当日配布されたアンケート用紙の紹介から始まり、参加者は認知症に対する事前の自分のイメージを固めた。その後同テーブル内において自己紹介を兼ねたイメージの発表を行った。これはその後のディスカッションの予行演習も兼ねての物であった。発表の後講師より認知症患者と介助者の共感のギャップが問題を起こす原因の一つではないかとの内容の提言があった。今回使用したVRは、アジア各国においても使用実績があり、既に40,000人以上が体験しており、多くの企業、行政機関、教育機関で使用されているものである。体験VR内容は「私をどうするのですか」「ここはどこですか」「レビー小体病幻視編」と題し、それぞれの状況において認知症患者はどの様に感じているかをリアルな画像と音で体験することができる。一つの内容ごとに各々のテーブルで内容に対するディスカッションが行われ、参加者は認知症患者の空間認識や思考能力、幻視とはどのようなものかなどを実体験したかのように熱く語り合った。VR内容原作の認知症患者へのインタビュー映像なども流され、単に仮想空間の虚像では無い事を実感する画像はヘッドホンの音とも合わさり非常にリアルであり、まさに百聞は一見にしかずである。VRを通して認知症患者が感じている事を実感することにより、双方のギャップを埋める一助になり、患者と介助者のより良い関係を築くことが出来るのではと感じた。
研修の最後は飛騨講師より「自分らしいその人らしい人生を」という言葉にて締められ、研修会は終了した。
今後も中京歯科医師会地域医療部は、多職種連携の基盤になるべく、他職種との交流を深めていく予定です。