教えて!よ防さん
Yobousan
教えて!よ坊さん・73「口内炎 心配な場合は受診を」
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「痛い痛い!」。本当にこの口内炎大丈夫?
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口内炎ができた時、放っておいて大丈夫かなと気になりますよね。口内炎は早く治すための対策をとることが大切です。
口内炎の原因はさまざまですが、ストレスや疲れ、栄養不足、ウイルスの感染、また、全身的な病気の症状などがあります。特にビタミンB2や鉄分が不足すると、口内の粘膜が弱くなって口内炎ができやすくなるので栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
また、合わない入れ歯を使い続けたり、むし歯で歯が欠けたり、口の内側を噛(か)んだりしたことがきっかけでできる場合もあります。このような時は、刺激を避けて傷が治りやすい環境を整えることが大事です。できるだけ刺激物を避けて、口内炎の部位を触らないように気をつけてください。
市販の塗り薬を使うのも効果的ですが、2週間以上治らない場合や何度も繰り返す場合は、全身的な病気が関係している可能性もあります。たとえば、鉄欠乏性貧血やベーチェット病、炎症性腸疾患などの病気では、口内炎が症状として表れることがあります。症状が長引く場合は歯科や内科を受診し、必要に応じて血液検査なども含めて詳しく調べてもらいましょう。
口内炎は軽く見られがちですが、体の不調のサインとして現れることもありますので、無理をせず、栄養・休養をしっかり取り、心配な場合には、かかりつけの医療機関に相談してみてください。<回答=京都府歯科医師会・広報室員 堂東亮輔>
※「よ坊さん」は日本歯科医師会のイメージキャラクターです。
「毎日新聞京都版・令和7年5月16日」
