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教えて!よ防さん

Yobousan

教えて!よ坊さん・64 「子どもの歯ぎしり生理現象」

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子どもの歯ぎしりは良くないの?

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「うちの子、夜中に歯ぎしりをするのですが、やめさせた方がいいでしょうか?どうすればいいですか?」私の医院でも当日の治療の終わり際に、保護者の方から聞かれることがあります。

子どもの歯ぎしりは、上下の前歯が生えそろってくる生後8カ月ごろに始まり、中学生くらいまで続くこともあります。「ギリギリ」と葉が削れるような大きな音がするので、心配になられるは当然です。しかし、子どもの歯ぎしりのほとんどは、次に生えてくる歯の位置を決め、適切なかみ合わせに順応していくための生理現象なのです。

大人の歯ぎしりはストレスや睡眠時無呼吸症候群、顎(がく)関節症などとの関連が指摘されています。しかし、子どもの場合は生理現象であるため、治療の対象になることはほとんどありません。だから、それほど心配しなくても大丈夫なのです。

ただし、歯が必要以上に削れてしまうほどに歯ぎしりが強い場合は、歯を守るために「ナイトガード」というマウスピースのようなものを、就寝時などに使う場合があります。

また、できるだけ仰向けで寝ると、歯ぐきや歯にかける圧力が緩くなり、歯ぎしりをしにくくなります。歯ぎしりについて気になる場合ことがあれば一度、かかりつけの歯科医に相談してみてください。

                                                    京都府歯科医師会・広報室員 溝川 豊