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教えて!よ防さん

Yobousan

教えて!よ坊さん・58 「歯石はなぜできるの?」

q 歯石はどうしてできるの?
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歯磨きをしても磨き残しがあると、歯の表面に歯垢がたまってきます。その残った歯垢に唾液中のカルシウムが結合(石灰化)して固まると歯石になります。 歯垢の沈着後、約2日間で結合が始まると言われています。その後、約2週間で歯石になります。特に歯石がつきやすい場所は下の前歯の裏側(舌側)です。そこは歯ブラシが当てにくい場所で非常に歯垢が残りやすく、また舌の下に唾液が出る所があるので石灰化しやすいためです。 この歯石には、歯と歯ぐきの境目から上にあり見える歯石(歯肉縁上歯石)と、歯と歯ぐきの境目の下(溝の中)にあり見えない歯石(歯肉縁下歯石)の2種類あります。 歯石の色や硬さも違います。歯肉縁上歯石は黄白色で比較的軟らかいのですが、歯肉縁下歯石は黒っぽい茶褐色でとても硬く除去する時に痛みを感じることがあるので、縁上歯石のうちに処置してもらいましょう。 歯石はご自身では取れないので、定期的な歯科医院でのスケーリング(歯石除去)が必要となります。 歯石を作らないためには、毎日の歯磨き習慣が大切です。 汚れをため込む前に予防する事が大事なので、歯垢や歯石がたまりやすい場所を確認して、鏡を見ながらの歯磨きを心掛けて下さい。そうすることによって、歯ブラシの毛先が歯面にうまく当たり、汚れを落とすことができます。是非習慣づけてください。そして、定期的に歯科医院で磨き残しチェックやスケーリングを受けてください。 京都府歯科医師会広報室員 溝川 豊