よ坊さんだより

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よ坊さんだより・124 粘液嚢胞ってなに

掲載日:2017.03.27

 小さいお子さんに比較的よく見られるのですが、唇の内側にぽつんと水ぶくれのようなものができているのをご覧になられたとはありませんか。これは唇の粘膜の下に唾液が貯まってできる粘液貯留嚢胞(ねんえきちょりゅうのうほう)というものです。
  唾液を分泌する組織には耳下腺、舌下腺、顎(がく)下腺の三大唾液腺がありますが、その他にも唇やお口の中の粘膜の中には小唾液腺という組織もたくさんあります。この組織から、口の中に唾液を排出する目に見えない細かい管がたくさん開いています。
   粘液嚢胞は、この管をかんだり傷つけたりすることによって管が詰まり唾液が排出できないために、水風船が膨らんだように管の中に液溜まりができることが原因で発症します。それが唇粘膜表面に515ミリく
らいの半球状の隆起物とし
て現れるのです。嚢胞の下にたまっている液は、自分の体から作られる唾液ですので、基本的には無菌状態のため炎症は起こしません。従って、触ったりして大きく腫れあがっても痛いといった症状は見られないのが普通です。
 この粘液嚢胞は、そのまま放置していても治ることはほとんどありませんので、一般的には粘液嚢胞の原因となっている小唾液腺を含めて摘出する処置が必要です。その他にも凍結させて経過をみる方法もあります。小さなお子さんでは場合によって全身麻酔による処置も考慮されます。詳しくはかかりつけの歯科医院で相談ください。 京都府歯科医師会 広報室室員 堂東亮輔

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