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教えて!よ防さん

Yobousan

教えて!よ坊さん・44 口腔がんとは?

q 口腔がんはどのようにできるのですか?  
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日本人の2人に1人が一生のうちに何らかのがんにかかるといわれています。がんはすべての人にとって身近な病気で、誰でもなる可能性があります。 全身を含めたがんの治療成績は年々向上していますが、そのうち口腔がんにかかる日本人は年々増加傾向にあり、現在は全てのがんの2%程度です。口腔がんはさまざまな要因で発症しますが、大きな原因は喫煙と飲酒であると報告されています。 口腔がんはお口の中のどこにでもできるがんです。舌や歯肉、頬粘膜に口蓋(上あご)や口底部(舌の下)、そして唇など、お口のすべてに発生します。中でも特に多い部分が舌と歯肉です。口腔がんの発生は、口内炎を繰り返すことや、合わない入れ歯による口の中の傷などに、喫煙や飲酒による持続的な刺激が悪影響を与えることで引き起こされることが多いのです。 口腔がんの症状について、舌や歯肉の粘膜表面はざらざらとただれている場合が多く、ガーゼや歯ブラシで擦ったりすると、ただれている面からすぐに出血する場合がよくあります。2週間以上たっても治らず、口内炎のような症状が広がっていくような場合は、かかりつけの歯科医院で診てもらいましょう。 口腔がんは、禁煙や食生活の見直し、お口の中への刺激や痛みを減らすことによって なりにくくする(予防する)ことができる病気です。日ごろから無理をせず規則正しい生活を送ることも大切です。  

京都府歯科医師会広報室員 堂東亮輔