教えて!よ防さん

歯科医院では歯科医師以外にもさまざまな職種の方が働いています。国家資格を持った歯科衛生士や歯科技工士、そして歯科助手や受付などです。 歯科衛生士は診療補助だけではなく、歯科予防処置といって、歯科医師の指示のもとに、薬物の塗布や、歯こうや歯石などのお口の汚れを専門的に除去する処置などを行います。また、地域の小学校を訪問して適切な歯磨き法を指導したり、介護施設や病院などを訪問し寝たきりの方や要介護者に対して口腔ケアを行ったりしています。 歯科技工士は歯科医師が発行する技工指示書に従って、入れ歯、歯の詰め物や被せ物、矯正装置の作製などを行います。現在では歯科医院に勤めている歯科技工士の数は減少し、歯科技工所に勤めている歯科技工士が大部分を占めています。 歯科助手は診療補助を行いますが、患者さんの口の中を直接触れることはせず、器具を使用して水や唾液を吸引します。また器具の準備や治療後の清掃や器具の洗浄、滅菌作業も行います。受付はカルテを準備したり、会計や予約の調整を行います。 このように、歯科医院ではそれぞれ専門性を持った職種が集まってチームとなり、患者さん一人一人に対して最適な歯科医療を行う体制を整えているのです。

京都府歯科医師会広報室員 花井眞希