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教えて!よ坊さん・33 歯にも移植があるって本当?

掲載日:2022.01.24

Q 

 歯にも移植があるって本当?

A

 はい。さまざまな臓器移植があるように、歯も移植できます。ただしご自分の歯に限ります。歯をなんらかの原因で失ってしまった場合、その後の対応としてブリッジ、入れ歯、インプラントといった方法でかみ合わせを回復する必要がありますが、第4の方法として、患者さん自身の歯を使う「自家歯牙移植」があります。

 手順は、①移植を受ける歯(受給歯)を抜歯し、②ドナー歯(供給歯)を抜歯します。③ドナー歯を①の穴に移植し、ワイヤー等で固定し生着を待ちます。④その後、根っこの治療を行い、かぶせ物で歯の形を再現し、かみ合わせでできるようにする―という流れです。

 ドナー歯には親知らずなど使用されていない歯を用います。ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、また義歯よりも違和感が少なく、自然な歯の機能を生かせるという特徴があります。これは歯の根っこに存在する「歯根膜」という歯と骨をつなぐクッション細胞を活用出来ることがポイントであり、インプラントには存在しません。

 一方で、受給歯の歯周病が進行し骨が失われてしまっている場合やドナー歯の歯根膜が損傷している場合には生着しにくく、根っこの形態や歯の大きさがある程度マッチしないと適合しません。いろいろな条件によって予後が左右されやすいなどの欠点もあります。

 生着率はインプラントにはやや劣るものの、自分の歯を最大限活用するという観点からすれば有効な方法です。ご自身のお口の中に抜かないといけない歯がある方は、一度考えてはいかがでしょう。

京都府歯科医師会広報室員 高橋康治

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