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教えて!よ坊さん・31 妊娠中、口腔内環境に注意

掲載日:2021.11.19

Q 

 妊娠中は歯ぐきが腫れやすくなるのですか?

A
 妊娠により女性ホルモンであるエストロゲンが急激に増加することで、歯周病菌が増殖しやすくなります。さらに、プロゲステロンという別の女性ホルモンによって、血管の透過性が高まり、唾液のネバネバ感が強くなり、口腔内の自浄性が低下することで歯ぐきの炎症や出血が起こりやすくなります。

 また、「つわり」による食嗜好の変化や歯みがきをするのが面倒になったり、胎児の発育による食事回数の増加とそれに応じた口腔ケアが不足しがちだったりすることなどにより、口腔内の環境は悪化してむし歯や歯周病のリスクは高くなります。対策としては、普段以上に気を付けてもらうことが大切です。食事や間食の回数が増すので、食後の歯みがきやうがいをこまめに行うようにしましょう。

 「つわり」の時には、できるだけ気分のよい時に歯磨きを行い、磨けない時はぶくぶくうがいをしましょう。食嗜好も変わりやすいので、糖分の多い飲食物や酸性食品をだらだら口にすることは控えましょう。妊娠中はむし歯や歯周病になりやすくなっている上に、これらの初期症状に自分からは気づきにくいものです。

 つわりがおさまる4~5カ月ごろに歯科健診を受けて、比較的体調の安定した妊娠中期に必要な歯科治療を済ませるのも良いでしょう。妊娠中に歯周病を罹患している場合、低体重および早産のリスクが高くなることも指摘されていますので、まずは歯科医院にて気軽にご相談ください。

京都府歯科医師会広報室員 奥野博人

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