教えて!よ坊さん

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教えて!よ坊さん・16 入れ歯のお手入れどうしたらいいの

掲載日:2020.08.21

Q

 入れ歯を使い始める際、歯医者さんで「食後は外して洗ってください」と説明されました。入れ歯自体は虫歯にならないと思うのですが、お口の中を、より清潔に保つためでしょうか。

A

 70歳以上の肺炎の約80 %が「誤飲性肺炎」と考えられています。これは、風邪などが悪化して起こる肺炎ではなく、飲食したものが食道ではなく気管に流れ込んでしまうことから生じます。

 入れ歯の汚れを落とさずに使い続けていると、入れ歯の表面にカビが生えたり細菌が繁殖したりします。入れ歯を使うことが多い高齢の方の多くは、食べ物をのみ込む機能(嚥下機能)が低下しており、食べたものが入れ歯に付いた菌と一緒に気管に流れ込んで誤嚥性肺炎を発症しやすくなっているのです。

 研究によると、細菌の温床となる歯や入れ歯を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎の発症を低下させることが分かっています。お手入れの方法ですが、毎食後、義歯用ブラシを用いて水洗いしてください。硬すぎるブラシやたわしを使うと入れ歯に傷が付き、かえって細菌が定着しやすくなります。汚れは軟らかいうちに取りましょう。こびり付いてからではなかなか大変です。補助的に入れ歯用の歯磨き粉を用いてもよいでしょう。歯が残っている方は歯のお手入れもお忘れ無く。「うがい、手洗い、マスク、歯みがき」。お口の中を清潔に保つことは、感染症予防にもなるのです。

 京都府歯科医師会 広報室室員 西杉太郎

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