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よ坊さんだより・95 皮膚炎と金属アレルギー

掲載日:2016.02.04

 免疫反応とは、本来身体に有害な病原体を排除するものですが、その反応が過敏になり組織の障害、疾患を引き起こす場合に「アレルギー」という言葉が使用されます。近ごろ日常の歯科治療に使用される金属材料が原因で生じる金属アレルギーが問題となっています。                    

 アクセサリーやお口の中の詰め物やかぶせの金属が、汗や唾液などの体液に溶け出し(イオン化)体内に入り、タンパク質と結合し、身体がこの結合物質をいったん異物(外敵)と認識すると、免疫が過剰に間違って反応します。その結果、皮膚など身体に悪い影響を及ぼしてしまった場合に「金属アレルギーを起こした」といいます。

 歯科金属の中で、アレルギー反応が多いのは、水銀、ニッケル、スズ、コバルト、クロム、パラジウム、白金、銅、亜鉛、金などです。金属アレルギーは、金属を使用してから何十年も経過して突然発症することも多く、すぐに症状が現れるとは限らないため、原因がわかりにくいです。

 アレルギーの原因物質の特定には、皮膚科などでパッチテスト(48時間)を行ったりします。パッチテストで陽性反応が出たときにはさらにアレルゲン(原因物質)の検索を行います。

原因のわからない皮膚炎が発症した場合には一度、金属アレルギーの有無を調べることも選択肢のひとつでしょう。気になる方はかかりつけの歯科医院へご相談ください。

京都府歯科医師会 広報室 室員 村井文章

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