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よ坊さんだより・132 保険適用外のクラウン

保険適応外のクラウン

 歯に被せるかぶせ物をクラウン(冠)と言いますが、今回は保険適用外のクラウンについて説明します。

 ゴールドクラウンは、金合金を使用したかぶせ物です。強度が高く奥歯のほとんどの部位に使用でき、硬さも硬すぎず柔らかすぎないため、かみ合わせの歯に影響を与えにくい材料です。また適合も良く、2次的なむし歯になりにくいですが、金色なので見た目はあまりよくありません。

 メタルボンドクラウンは内面が金属で、外から見える部分にセラミックを焼き付けたかぶせ物です。正式名は陶材焼付鋳造冠といいます。見た目が良く審美的であり、内面が金属なので強度が高く昔から非常に多く使用されています。前歯でも奥歯でもどの部位にも使用できます。

 オールセラミッククラウンは全てセラミックでできているかぶせ物です。金属を使用していないためメタルボンドクラウンより審美性は高いですが、強度的な問題でかみ合わせや部位によっては使えないこともあります。

 ジルコニアセラミッククラウンはメタルボンドクラウンの内面の金属の代わりに、白色のジルコニアフレームとを使用しその上にセラミックを焼き付けたものです。非常に強度も高いので、かみ合わせの強い奥歯やブリッジなどに使用することも可能です。また透明感がありほとんど変色もなく、プラーク等汚れも付きにくいです。

 保険適応外のクラウン修復には材料によって色々な種類がありますが、かみ合わせなど条件によってはできないものもありますので、治療の際にはかかりつけの歯科医院でご相談ください。

 

京都府歯科医師会 広報室室員 河合高弘