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「薬局・薬剤師の現状と歯科医師にお伝えしたいこと」
掲載日:2019.10.30
活動報告
下京歯科医師会スキルアップセミナー
10月25日(金)20時30分よりスペースGにて「薬局・薬剤師の現状と歯科医師にお伝えしたいこと」と題し、下京南薬剤師会、ダイガク薬局四条の薬剤師鍵村和伸先生をお招きし、ご講演をいただきました。最初に薬剤師は住民の薬と衛生のアドバイザーですとお話されました。薬局は処方せんの薬についての説明や販売や相談ができる存在であり、お薬手帳を拝見すると医師や歯科医師は患者さんの服用状況がわかります。
私達歯科医師と薬剤師の関わりとして講演して下さった内容は
- 院外処方せんの場合の処方監査・調剤
- 小児に抗生剤を処方する場合や保育園に通園している場合の服用の時間帯、苦味で服用しにくいなどの対処を説明して下さいました。
- 歯痛による解熱鎮痛剤購入者の受診勧奨
- 頭痛、腰痛、生理痛、歯痛時に購入されるロキソニンSは要指導薬のため服用理由を尋ね歯痛の場合には早期発見のため定期的に歯科医院に受診勧奨されています。
- ビスフォスネート製剤服用患者に歯科医への進言を指導・情報提供
- 近年、放射線治療歴、骨粗しょう症、がんの骨転移を予防する薬剤の服用歴の患者さんに抜歯や歯肉の外科処置時に注意が必要であり、お薬手帳で確認できる場合もあるが皮下注の場合はお薬手帳に記入されない場合があるため問診で確認する必要があります。
- 在宅患者への歯科医への受診勧奨
- ダイガク薬局の在宅患者さんの内約65%の方が口腔ケアを受けておられます。今後も歯の状態を確認しながら歯科への受診勧奨をされています。
- 多職種連携イベントでの関わり私達歯科医師は日常の臨床において必ず処方し、抜歯などの際に服用薬の確認をします。今回の講演は再度薬剤に対する認識を確認できました。
- 今後の薬剤師会の情報交換もでき、ますます多職種連携の研修会の必要性を感じました。
- 健康まつりやケア・カフェ企画、地域連携研修会、薬局地図の作成など多職種や住民向けのサービスを行い、今後も健康や公衆衛生の増進を寄与されるとの事です。