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【1月19日(日)開催】上京歯科医師会主催 市民公開講座の報告
掲載日:2020.02.05
「多職種連携に関する研修会等事業、地域保健推進事業」として、『今からでも遅くない!人生100年時代の健康づくり』〜老後までに蓄えておくべき健康(健口)力〜
寒さ厳しい中、令和2年1月19日(日)午後1時50分から京都アスニー第8研修室において上京歯科医師会主催で「多職種連携に関する研修会等事業、地域保健推進事業」として、『今からでも遅くない!人生100年時代の健康づくり』〜老後までに蓄えておくべき健康(健口)力〜と題して市民公開講座を開催したので報告します。
水野地域保健担当副会長の司会のもと、初めに櫻井和裕上京歯科医師会会長の挨拶で開会しました。
第1部は「人生100年時代の健康づくり」として、お二人の先生に基調講演をしていただきました。初めに国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部長の松下健二先生より、歯科の立場から『歯周病とアルツハイマー病の関連性〜口腔から始める認知症予防〜』と題してご講演いただき、次いで京都工場保健会代表理事で京都府立大学名誉教授の丸中良典先生より、『健診受けて何になるの?元気百歳の健診データ活用法』と題して、医師の立場からご講演していただきました。質疑応答は後半として、休憩に入りました。
休憩後、第二部では今回の大きなテーマである他職種連携ということで、大阪歯科大学口腔衛生学講座 教授 三宅達郎先生を座長として、まず上京薬剤師会執行役員の芝原由典先生より『健康寿命を伸ばす”薬との付き合い方』という演題で、ご自身の薬剤アレルギーの経験を交え、薬剤の正しい服用のしかたや相互作用、副作用についてわかりやすく講演されました。続いて京都府栄養士会、管理栄養士の山下良子先生より『″さあにぎやかにいただく“でイキイキ元気なシニア世代を!』と題して、よく食べ、よく寝て、よく笑い、毎日身体を動かそうという内容でご講演いただきました。
その後ご講演いただいた4名の先生をパネラーとしてご登壇いただき、会場の参加者との質疑応答、ディスカッションを行い、午後5時前に閉会となりました。
【講師からのワンポイント・メッセージ】
松下健二先生
〔国立長寿医療研究センター 歯科医師〕
老いの入り口から全身の健康を考える
“病は口より入り、禍いは口より出ず”という諺の通り、口は様々な病気のきっかけとなります。また、口は“食べる”“話す”といったヒトが生きていく上で重要な機能を担っていることから、口の老いは全身の健康を脅かす入り“口”となります。本口演では、老いの入り口の一つである、歯の喪失に繋がる歯周病について、全身の健康との関連性、特に認知症との関連について解説します。合わせて、長生きのためのお口のケアのヒントについてもお話ししたいと思います。
丸中良典先生
〔京都工場保健会代表理事・診療所長・臨床生理学研究所 医師〕
健診受けて何になるの?元気百歳の健康データ活用法
糖尿病治療の落とし穴・血糖値下げるだけでいいの?
「人生100年時代の健康づくり」を目指し、生活習慣病の代表である糖尿病治療の落とし穴、
健康診断受診目的(疾病発症予防・疾病の早期発見・疾病の早期治療開始)、健康診断検査データの基準値の意味・あなた自身の基準値の意味•あなた自身の基準値の有用性についてお話しさせて頂きます。
京都工場保健会にて積み重ねてきた健診データを活用して、元気で年齢を重ねるため、
「あなた自身の健康基準値作り」を共に考えましょう。http//marunaka-com/
芝原良典先生
〔上京薬剤師会 薬剤師〕
みなさん『お薬はお好きですか?』
よく健康食品は『健康のために取り寄せて飲んでいます』と前向きな意見が聞かれる一方、お薬は『医者から言われ仕方なく飲んでいます』や『できれば飲みたくない』など、後ろ向きな意見が多い印象です。どちらも健康を保つ素晴らしいものなのに、どうしてこんなにも好かれていないのだろうと思いながら毎日薬たちと接しています。
お薬は飲むのが面倒で副作用がきになるなど短所も目立ちますが、みなさまの病気を治し予防できる、何よりも健康を守るすばらしい長所があります。これから人生100年時代、健康寿命を延ばすため、ぜひお薬を前向きな気持ちで服用してみて下さい。
山下良子先生
〔京都府栄養士会 管理栄養士〕
いつまでも、元気で何でも自分で出来ることが、私たちみんなの願いです。そのために何をするのかのヒントがテレビから流れない日はない。といっていいでしょう。でも、特別なことは何もありません。
今年を元気に過ごし、人生100年時代の健康づくりの合言葉は、これです!
良く(偏らずいろいろ取り混ぜて)食べ、良く(しっかり)寝て、良く(たくさん)笑い、毎日身体を動かそう(家事・散歩・買い物・みんなの体操などなど)!デス。ただし、無理と頑張り過ぎは禁物です。