治療の特色
Treatment features
治療の特色について
障害のある患者さんは歯科治療を受診するときに、それぞれ個々の問題から、歯科治療を行うことが難しい場合があります。当センターではこれらの障害のある患者さんに、一人ひとりに合った対応方法を検討して治療を行っています。
主な対応方法は次のようなものがあります。
1)行動変容法
環境や歯科機材、歯科治療に慣れるためのトレーニングを行いながら治療を進めていきます。軽度の内容の刺激から順番に大きな刺激の内容に練習を繰り返す方法や視覚支援などを行いながら、患者さんが歯科治療を受け入れられるように練習を行いながら治療を進めていきます。
2)体位安定法
緊張や反射を抑制するために、患者さんにとって安定した体位で治療を行います。必要に応じて保護者・介助者・施設職員の同意の下で安全に診療を行うための抑制を行う場合もあります。
3)精神鎮静法(笑気吸入鎮静法・静脈内鎮静法)
意識を喪失することなく、不安や恐怖感を和らげて歯科治療を行う方法です。
4)日帰り全身麻酔法
全身麻酔を行うことにより、意識を喪失させ、恐怖心を取り除いたり、体動や反射を抑えることで、安心して質の高い治療を受けていただけます。
近年の全身麻酔法は麻酔薬や機器の進歩により、安全に行えるようになりました。また、導入、覚醒も早くなったことから、当センターでは日帰り麻酔を基本として実施しています。全身麻酔は日本歯科麻酔学会認定専門医・認定医が担当し、安全管理に万全を期しています。
※北部診療所は全身麻酔での診療をしておりません。