総合
トップ
歯科に
関わる方
会員
の方
トップに戻る

教えて!よ防さん

Yobousan

教えて!よ坊さん・48 子の歯並び 良くするには

q 子どもの歯並びを良くするにはどうしたらいいですか?
a
きれいに整っていない歯並のことを不正咬合といいます。その種類としては、①上顎前突(上の前歯や上あごが極端に前に出ている)②受け口(下の歯が上の歯より前に出ている)③叢生(歯の並びにでこぼこ・段差がある)④開咬(奥歯でかんだ時に前歯がかみ合わずに開いている) などがあります。 不正咬合になる要因には遺伝的要因と環境的要因があります。遺伝子的要因は生まれ持った歯の大きさや骨格のことで、変えることはできません。一方の環境的要因は、姿勢が悪い、舌を出す癖、指しゃぶり、ほおづえ、軟らかいものばかり食べるなど、いわゆる生活習慣によるもので、こちらは対応が可能です。 歯並びの状態にもよりますが、環境的要因に気を付けることで歯並びを改善さできる可能性があります。 お子さんに指しゃぶり、舌を出す、唇をかむなどの癖があれば、声をかけて本人に気づいてもらった上で、癖の改善を図ることをお勧めします。 また、長期に及ぶマスク生活によって口呼吸する方が増えていますが、これも不正咬合の原因になりうるので、口を閉じ、鼻呼吸するようにしてください。鼻呼吸する時のポイントとして、舌の位置は、下の前歯に触れているのでなく、上あごの方に上がっているのが舌の正常な位置です。「した(舌)は上に」です。詳しくはかかりつけの先生にご相談ください。  

京都府歯科医師会広報室員 西杉太郎