教えて!よ防さん

政府の「骨太の方針2022」で、年代関係なく国民全員が定期的に歯科健診を受けることを目標とする「国民皆歯科健診」制度の検討が発表されました。目的は歯科健診を受けることで、お口の健康・全身の健康増進につなげ、健康寿命を伸ばすことです。 歯とお口は身体への入り口であり、お口の健康は全身の健康状態に大きな影響を与えるので、歯科健診はとても重要です。歯科健診で病気を早期発見することで、その後の治療を短時間で簡単に済ませることができます。そして健診後の治療によってお口の中を健康に保つことで、歯の寿命を延ばすことができ、またさまざまな全身疾患の予防にもつながります。 歯科健診はかかりつけの歯科医院の他、各市町村の保健センターや指定の歯科医院でも受けることができます。ライフステージごとに歯科健診はあります。例えば妊婦歯科健診、１歳６ヶ月児健診、３歳児健診、歯周病健診、後期高齢者歯科健診、企業にて行っている健診や保育園健診、幼稚園健診、学校歯科健診などがあります。各自治体によって行っている所、行っていない所があるので、歯科健診を受けられる際にはご自身が住まれている自治体にご確認をお願いします。 自覚症状がない時期に早期に治療をすることで、その後の治療費・治療期間を抑えることもできますので、定期的な歯科健診の受診をお勧めします。  

京都府歯科医師会広報室員 森下徹