教えて!よ防さん

口臭の主な原因として、次の五つが挙げられます。 ①お口の中に原因があるものとして、ひどくなった歯周病・むし歯・入れ歯の汚れ・舌の汚れなどがあります。これらが口臭の原因の多くを占めています。 歯科医院を早めに受診し、むし歯や歯周病などの治療、歯みがき指導（舌の表面の清掃も含めて）を受けることで、口臭が改善されます。 ②全身に原因があるケースとして、糖尿病、腎臓病、胃炎、腫瘍などが口臭の原因となることもあります。この場合は、内科などでの治療が必要となります。 ③食物、嗜好品に原因のあるケースとして、にんにくなど臭いの強い食品、アルコール類、タバコなどが挙げられます。 ④起床時や緊張時に口臭が強くなるケースは、唾液（つば）の量が少なくなることで臭いが強くなることが原因です。③④はどちらも病的なものではなく、心配する必要はありません。 ⑤周囲の人が何も感じていないのに、自分の口臭を過敏に感じるケースがあります。病的なものではありませんが、かかりつけの歯科医院に相談してください。必要に応じて口臭外来がある大学病院などを紹介されることもあります。 いずれの場合も、初めに歯科医院でチェックしてもらうと、原因が早い段階でわかる場合が多いので、口臭が気になる場合は、まずは歯科医院を受診されることをお勧めします。  

京都府歯科医師会広報室室員　奥野　博人