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第九回 中京区認知症フォーラム 「優しさを伝えるケア技術 ユマニチュード®」

掲載日:2020.11.05

活動報告

今年で9回目を迎えた「中京区認知症フォーラム」が、秋晴れの10月31日(土)午後2時より開催されました。例年は中京区内の会場で200人程度が参集して開催されますが、コロナ禍の今年はWEBを中心として、会場とWEB合わせて約130名が参加して開催されました。

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今回は、国立病院機構東京医療センター総合内科医長の本田美和子先生を講師にお迎えし、「優しさを伝えるケア技術ユマニチュード®」をテーマに開催しました。実は昨年も同じテーマで開催を予定していましたが、台風襲来でやむなく中止。ことしこそ!と2年越しの準備をしてきたところ、今年はコロナ!

そこで、講師の本田先生には東京からの講演をお願いすることとし、何度も打ち合わせをかさね、リハーサルも行いWEBでの開催となりました。

 

ご存知の先生も多いと思いますが「ユマニチュード®」とはフランスの体育学の専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが考案したケア技法で「人間らしさを取り戻す」という意味のフランス語の造語だそうです。この技法は、「顔の正面から同じ高さで目を合わせる」「何をしているか実況するように伝える」などの具体的な技術と、「ケアをする人とは何か」「人とは何か」という哲学から成り立っています。

講演では、病院や施設でのケアの状況をビデオなどを使って供覧され、「ユマニチュード®」の4つの柱である「見る」「話す」「触れる」「立つ」について、「ユマニチュード®」を導入する前後を比較しながら具体的に、詳細に解説されました。

供覧されたビデオの中には口腔ケアに関するものもあり、なかなか開口していただけないなど日々訪問の現場で苦労している歯科関係者のひとりとしても大変勉強になるものでした。日々の医院での診療や訪問の現場だけでなく、いろいろな場面で役に立つものと思います。

 

今回は初めてのWEB開催で今までと違った苦労もあり、また途中で回線が途切れるなどのトラブルもありましたが、講演の内容はもちろん、今後の研修会の開催についても一つの方向性をみることができたと思います。