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「周術期口腔機能管理」ってご存知ですか?

掲載日:2018.01.09

活動報告

周術期とは、手術日を含めた手術前後の時期の事です。
周術期口腔機能管理とは、周術期における口腔内の細菌コントロールや口腔機能の悪化予防や維持を行おうとするものです。

 

口腔に存在する歯垢には非常に多くの細菌がおり、その量は歯垢1gあたり1億個以上とも言われます。ガン治療をはじめ全身麻酔による手術では口から気管チューブが挿入されます。その際に口腔内の細菌を肺に押し込み生じる肺炎や気管支炎、また動揺している歯の脱落や飲み込みの危険もあります。化学療法や放射線療法の施術後には口腔粘膜炎(口内炎など)や唾液減少による口腔乾燥によって摂食障害が生じます。そういった事を避け、安心して手術に臨んでもらえるよう手術前後に行われるのが周術期口腔ケアです。ブラッシング指導、歯石除去や動揺歯の固定などの歯科処置が行われます。全身への治療をスムーズに進めまた、入院日数の短縮にもつながるのではと期待されています。

 

11月24日(金)の診療後、今回は中京だけでなく下京歯科医師会の先生方と合同で「周術期口腔機能管理の実際」と題した研修会が行われました。講師は、京都市立病院地域医療連携室の三上氏、三菱京都病院歯科口腔外科部長の久保田先生、西京歯科医師会の澤田先生です。

 

最初に京都市立病院の地域連携の取り組みを紹介頂きました。続いて三菱京都病院、病院歯科がそのような事を行っているのか、周術期の取り組みの紹介や他科との連携について、また周術期の患者さんを診察する際に注意すべき事について詳しく解説頂きました。最後に西京歯科が実際に取り組まれている三菱京都病院と京都桂病院との連携、具体的かつ工夫されたシステムについて講演頂きました。

 

今後、中京・下京歯科医師会での取り組みに大変参考になるご講演ありがとうございました。