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災害時に命を守るキーワードは「正常バイアス」と「い・な・か・も・ち」

掲載日:2021.02.24

令和3年2月13日(土)午後3時から第2回中京区多職種・市民合同研修会が開催(WEB配信)されました。前回は中京歯科医師会と京都市中京区在宅医療・介護連携支援センターとの共催でしたが、今回は中京薬剤師会が加わり文字通り中京区の医歯薬合同の研修会となりました。  

今回のテーマは「災害にまけない地域のつながり」。前回は石巻市の河瀬聡一朗先生に東日本大震災時の経験などをお話しいただきましたが、今回は熊本県山鹿地区薬剤師会の大森眞樹先生に熊本で起こった2度の大きな災害(地震と大雨)時のご経験を中心にグループワークを交えてお話しいただきました。

 

「正常バイアス」という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか?
「少々の異常を正常の範囲内の変異と理解して無視することにより、心的な安定を保つメカニズム」だそうです。
「大雨警報出て避難勧告も出てるけど京都の街中は大丈夫や」とか「南海トラフ地震が起こるて言ってるけど京都ではそんなに被害でないと思う」というやつです。今なら「緊急事態宣言出てるけど、マスクしてるからコロナにはかからへん」みたいなものです。でも、本当の危険に直面した時にはそのバイアス(認知の歪み)がかかることで不意打ちを食らうことになるのだそうです。

 

もうひとつは「い・な・か・も・ち」。
インターネットやSNSに情報があふれている昨今では、特に災害時にはいろいろな情報が飛び交います。でもそのすべてを信じて行動するとどうなるでしょうか。「い・な・か・も・ち」はそんな情報を適切に理解・解釈・分析するためのキーワードなんだそうです。  
「い」情報がいつ書かれたか、「な」何のために書かれたか、「か」書いた人はだれか、「も」元ネタ(根拠)は何か、「ち」違う情報と比べたか  平時には冷静に判断できることでも災害時には入ってくる情報を冷静に判断できないことが多くなります。おそらくコロナ禍での健康情報でも同じだと思います。平時から、そのような能力を身につけておかなければいけないということを改めて知らされた研修会でした。

 

そして、この研修会が開催された日の深夜に東北でまた大きな地震がありました。そのニュースを聞いたとき大森先生のお話しを思い出された参加者も多かったのではないでしょうか。東日本大震災から今年で 10年になります。今一度「災害」について考える時間を持てた研修会でした。

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