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よ坊さんだより・116 がんの治療と口腔ケア

掲載日:2016.11.21

  がんという疾患は、現在の日本において死因のトップとなっています。また、がんの治療中、治療後には、口の中にさまざまな合併症が現れます。口内炎や昧覚異常、唾液腺の機能が低下して起こる口腔乾燥症などが主な症状です。
  がんの治療中に口の中にこれらの合併症が現れる頻度としては、一般的な抗がん剤投与を行う患者さんの約40%、骨髄移植などに伴う大量かつ強力な抗がん剤投与を行う患者さんの約80%、頭頸部がんの放射線治療療では100%の患者さんに現れるとされています。さらに、頭頭部がんや食道がんの手術後の合併症では、肺炎が高い頻度でみられ、これらの原因には高い確率で口の中の細菌が関与レているといわれています。
 そこで口腔ケアを行うことで、これらの疾患を少しでも早く治すことができます。最近では医科と歯科が連携して口腔ケアを行うことが非常に注目されています。
 口腔ケアは口の中の細菌の数を減ちし、清潔で健康な口の中の環境を作るということが目的です。具体的には、歯周病治療やむし歯治療、入れ歯の修理・調整歯石除去やブラッシング指導などです。歯周病やむし歯が重度になっている場合は、がん治療に入る前にやむを得ず抜歯を行うこともあります。
 このように口腔ケアを行うことによって、がん治療の成績が良くなることが多数報告されているため、医科と歯科が協力し、多職種にわたって連携した治療を行うことが大切な時代となってきています。(京都府歯科医師会広報室室員・堂東亮輔)

 

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