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教えて!よ防さん

Yobousan

よ坊さんだより・94 お口の乾燥、大丈夫?

 唾液の出る量が少なくなり、お口の中が乾燥する状態をドライマウス(口腔乾燥症)といいます。日本ではおよそ800万人の方にドライマウスの症状があると言われています。

 症状が軽い場合は、お口の中がネバネバし口臭がしたり、むし歯や歯周病の危険性が高くなったりします。症状が重くなると、強い口臭がしたり、舌の病変による痛みや味覚障害により食事がしづらくなったり、会話が困難になることもあります。

 原因としては、薬の副作用、ストレス、筋力低下、老化や脳血管障害、糖尿病、シェーグレン症候群などの疾患があり、その他にがん治療などのときに行われる放射線治療が原因になっている場合もあります。

 ドライマウスには保湿剤の使用が対処法となります。症状に応じて、保湿剤を配合したスプレー、ジェル、人工唾液などさまざまな選択肢があります。しかしながら、保湿剤を使えばドライマウスを予防できるということではありません。予防法としては口の筋力トレーニング、唾液腺マッサージや唾液の分泌を助ける「ミネラルペースト」などがあります。また、唾液の分泌量低下による口臭や歯周病菌、むし歯菌の増加に対しては、洗口剤の使用も非常に効果的です。

 お口の乾燥が気になりましたら一度かかりつけの歯科医院にご相談ください。

 

京都府歯科医師会 広報室員 村井文章