教えて!よ防さん

　みなさんの中には、「食育」という言葉を耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか？2005年に食育基本法が制定されてから、食を通して人を育む「食育」が、近年重要視されています。

　口は命の入り口です。京都府歯科医師会では、生きる力を育む「食」を考えていく上で重要な三つのポイントを挙げました。今回はそれについてお話をします。

　まず一つ目のポイントは、「賢く食を選ぶ力を身につける」ということです。近年、食品添加物や、ジャンクフードの普及によって、「食の安全性」が問題視されてきています。安全で栄養バランスを考えた食を選ぶことが、健康を維持するうえで大切になります。

　二つ目のポイントは「家族一緒に楽しく食べる」ということです。「六つのこ食」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？　①孤食（一人で食べる）②個食（家族が違うものを食べている）③固食（好きなものしか食べない）④小食（食が細い）⑤粉食（粉が原料のものを好む）⑥子食（子どもだけで食事をする）の六つのことで、現在の食生活の問題点が浮き彫りにされています。

　そして、三つ目のポイントは「よく噛んで味わって食べる」ということです。「噛ミング30（かみんぐさんまる）」という言葉をご存知でしょうか？　一口で30回噛みましょう！というスローガンです。よく噛むと、良いことがたくさんあります。次回は、三つ目のポイント「よく噛んで味わって食べる」について詳しくお話しします。

学校歯科部会　部員　杉岡真一