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教えて!よ防さん

Yobousan

よ坊さんだより・138 大事ですよ、乳幼児歯科健診

   お子さんが我々歯科医とはじめて接するのは、市区町村の乳幼児健診の場であることが多いのではないでしょうか。もし口にとって悪い影響を与える生活習慣が見つかれば、早期に改善をすることができます。また、口を通じて健康への関心を持っていただく良い機会ですので、各種健診は有効に活用して欲しいと思います。
 歯科健診で「むし歯があります」と指摘されるお子さんもおられるかと思います。問題が小さなうちに対応することが、その後の成長・発育にとって望ましいため、痛みがなくても歯科を受診するようにしてください。ひと口に「むし歯」といっても様々なレベルがあり、対応はそれぞれ異なります。むし歯が初期段階で、まだ痛みも出ていない場合は削って埋めないこともあります。
 また、むし歯になってしまった原因である日頃の生活を振り返ることも大事です。糖分の取り過ぎなのか、ちゃんと歯ブラシが当たっていたのか、ちょこちょこ間食をしてしまっているのか、それとも別の病気が隠れているのか、それらの合わさったものなのか。保護者とお子さんが一緒に考え、「これはやっちゃダメ!」ではなく、「こうした方がむし歯になりにくいね」のように、自発的で前向きな姿勢で向き合うと良いでしょう。
 むし歯の原因が分かれば、むし歯を予防することができます。できることから生活習慣の改善をしながら、歯科医院で適切な治療や定期管理を受けましょう。

 

京都府歯科医師会 広報室室員 石橋 淳