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教えて!よ防さん

Yobousan

よ坊さんだより・133 歯の痛み

 歯の痛みに悩む人は昔から多くいます。歯が痛んで歯科医院に来院される方の中には、歯が原因のこともあればそうでない場合もあります。今回は歯とその周囲が原因で痛みが生じることについてお話しします。
 歯科医院において取り扱う歯の痛みはほとんどの場合、歯が原因となっています。歯そのものの痛みや、歯を支えている周囲の組織である歯周組織の痛みによって歯の痛みは生じます。
 歯の最表層のエナメル質にとどまっているむし歯は痛みを感じることはないのですが、エナメル質の内層の象牙質までむし歯が進行すると冷たいものや熱いものの刺激に敏感になり、さらにむし歯が歯髄(歯の神経)にまで進行すると痛みの程度は強烈で、自身では痛みの部位がわかりにくくなり、痛みの原因となっている歯の前後や上下、また頭や耳までも痛みを感じることもあります。  
 歯周炎や智歯周囲炎(親知らずの周囲の歯ぐきの炎症)による歯ぐきの痛みは、症状が軽度の場合は歯ぐきが赤くなったり違和感を感じるだけですが、症状が進行すると、腫れや発熱などを引き起こし重篤な症状をもたらすことがあります。 

 その他にも歯が折れたり割れたりすることによっても痛みを引き起こすことがあります。
 ひどい痛みが出る前に、何かおかしいと感じたときには早めに歯科医院を受診してください。        

 

京都府歯科医師会 広報室室員 村井文章