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よ坊さんだより・146 歯周病と全身疾患

掲載日:2018.01.25

 身体の中に存在する細菌の数は、約500種類で500兆個重さにして約2キロにもなると言われています。身体の中で一番重い臓器は肝臓で、その重さは約11.5キロあるので、細菌の方が重量で上回ることになります。

 細菌には身体に有益な働きをする善玉菌、有害な働きをする悪玉菌、普段はおとなしい日和見菌の3タイプがあり、歯周病菌はこの日和見菌に属します。

 日々のブラッシングを怠っていると歯周病菌が増殖し、身体の免疫力を上回ると歯周病が進行します。そして歯周病は口だけの問題ではありません。歯を支える組織(歯周組織)を破壊し増殖した歯周病菌は、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)から血液に入って全身駆け巡ります。歯周病菌はコレステロールを集結させ動脈硬化を引き起こします。さらに動脈硬化となった部分を、別の歯周病菌が傷つけることで、血の塊である血栓を形成します。この血栓が原因で心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を発症することもあります。他にも、糖尿病、誤嚥(ごえん)性肺炎、早産低体重児出産なども歯周病と関係していることが分かっています。

 日々の正確なブラッシングや定期的に歯科医院で口のケアをすることが、これらのさまざまな病気を予防するうえで非常に大切です。すでにこれらの病気に罹っておられる方は、可能性もありますので、かかりつけの歯科医院で相談してください。

                           京都府歯科医師会 広報室室員 新田陽平

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