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よ坊さんだより・115 手術前後の口腔ケア

掲載日:2016.11.15

 心臓病や悪性腫瘍などを患ってしまい、外科的な手術や抗がん剤治療、放射線治療などが必要になった場合、その手術日を含めた前後の治療期間を周術期といいます。最近、周術期に口腔ケアを行う病院が増えています。この周術期に行われる管理というのは、歯科医が行う口腔ケアを含め、外科医や麻酔科医など多職種の先生が互いに連携協力して行われています
 口腔ケアというのは、口の中の歯周病やむし歯などの治療をしっかりと行い、口腔内を健康な状態にすることをいいます。口腔ケアの一番大切な目的は、口腔内の悪い細菌の数を減らし、清潔な口腔内の環境を作るということです。具体的にはむし歯の治療や入れ歯の修理・調整、歯石除去やブラッシング指導などです。
 これまでの調査で、周術期に口腔ケアを行うことによって、全身疾患の治療に伴う感染症や手術後の発熱日数の減少、入院期間の短縮などがみられるということがわかってきています。その結果、患者さんの生活の質が向上し、さらには医療費の抑制もみられており、さまざまな利点があることが明らかになっています。
 このように最近の医療界では、周術期の口腔ケアに対する重要性が非常に注目されており、内科、外科、循環器科、産婦人科などと歯科との連携による総合的な治療が、患者さんの健康寿命を延ばしていく結果につながることが期待されています。
                          (京都府歯科医師会広報室室員・堂東亮輔)

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