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よ坊さんだより・110 オリンピック選手と歯

掲載日:2016.09.01

 スポーツの競技力と歯・口の健康は密接に関係しています。例えば、食いしばることでより大きな
力が出ることが研究で明らかになっていますが、それは歯と歯ぐき、そしてあごが健康であることが
前提となっています。いざ本番で歯が痛くなってはそれまでの努力が台無しです。そのため全ての
オリンピック選手は、出発前にJISS(国立スポーツ科学センターでの歯の健診が義務化されています。
 オリンピック選手はみんな心身共に健康というイメージがありますが、どうやら口の中は様子が違う
ようです。2012年時の報告では、治療が必要なむし歯があるオリンピック選手は全体の54%に上り、
同時期の15~34歳の一般人の41%を上回る結果となりました。治療が必要なむし歯の本数も平均
で2・3本もあり、あごに違和感・痛みなどの症状があるオリンピック選手は全体の20%でした。
 この理由としては、激しい運動を支えるために毎日高カロリーを摂取しなければならず、高糖質の
食事になっていること、それに伴い食事の回数が多くなっていること、また水分補給時のスポーツドリ
ンクに含まれる糖分などによるむし歯や歯周病の誘発が原因と考えられています。トップアスリートに
限らず、日本では学校で部活に入ってから口の状態が悪くなりやすい方が多いのも、程度の差はあれ
同じ理由と考えられます。プロ・アマを間わず、歯科医院で定期的な口のチェックや指導を受けること
は、競技力を支えることにつながります。練習が忙しくても、定期健診をお忘れなく。
(京都府歯科医師会広報室室員・石橋淳)

 

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