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第2回下京地域保健スキルアップセミナー

掲載日:2017.11.09

活動報告

 

  11月7日(火)、午後8時30分よりスペースGにて平成29年度地域保健推進事業の第2回下京地域保健スキルアップセミナーを開催しました。10月16日より始まった4回シリーズの訪問診療に関するセミナーの第2回です。

  今回も他地区歯科医師会の歯科医師、看護師、介護支援専門員、包括職員などに参加していただきました。訪問診療の重要な役割を担う訪問看護ステーション虹の西尾希美重看護師を講師にお招きし、「訪問看護の実際」と題して講演していただきました。

 まず訪問看護の理念についてお話しいただきました。病気や障害をもっていても、地域や住み慣れた家で安心して療養できるようにご本人やご家族の気持ちを大切にし、0歳から120歳まで、責任をもって在宅での療養生活を支援することを目標にかかげておられます。次に在宅での訪問看護を受けておられる方の年齢分布について説明していただきました。高齢者だけではなく若年者も対象となっており、この2つの層が訪問看護の対象となることが多いようです。

 続いて訪問看護と訪問歯科が協力して対応している3症例について提示していただきました。高齢者の場合は誤嚥性肺炎への対応、若年者の場合は原疾患による歯科治療の困難さが問題となるようです。

 訪問看護師の立場から訪問歯科医療の必要性、重要性を教えていただくという、我々歯科医師にとっては少し耳の痛いお話でした。訪問歯科治療、とくに難症例では我々歯科医師のほとんどは尻込みしてしまうことが多いのが現状です。こういった講習会やセミナーなどを通じて歯科医師個人がスキルアップを目指すのはもちろん、訪問歯科診療に対する他職種との協力体制を構築し、難症例に対しても個人ではなく全体で対応していく重要性を認識させていただきました。

 

 主催:下京歯科医師会