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下京歯科医師会東北復興支援の旅 ~震災から5年・心の支援を届けるために~

掲載日:2016.07.01

活動報告

 6月11日(土)、西村朋浩会長をはじめとした下京歯科医師会会員9名は東日本大震災から5年経った東北へ復興支援の旅に出発しました。5年前の震災直後には下京歯科医師会として東北へ物資の支援をしましたが、今回は2日間にわたり音楽イベントを行うことにより心の支援を東北に届けることを目的としました。

 イベントには古田先生と親交のある4名のアーティストの方々にご協力いただきました。まず京都市上京区出身のシンガーソングライターふくい舞さん、ふくい舞さんのご友人のギタリスト木村ひろこさん。続いて、京都在住のシンガーソングライター山田兎さんと宮城県出身のソロギタリストTacchyさん。中でもふくい舞さんは、著書「あなたへの恋文」の作者である気仙沼在住の菅原文子さんとの深いご縁から出来た曲を、菅原さんご本人へ直接届けるためにご参加いただきました。

 1日目の会場である気仙沼市鹿折復幸マートには、菅原さんや気仙沼歯科医師会会長の菅野健先生をはじめ、多くの方々にご参加いただきイベントを行いました。ふくい舞さんは菅原さんとのゆかりの曲「あなたへの恋文」を含む4曲、Tacchyさんは3曲、山田兎さんは3曲を熱唱され、会場は屋外イベントということもあり独特の一体感が生まれました。

イベント終了後は菅原さんが経営する酒屋さんに立ち寄り、震災直後の写真を拝見することで、改めて震災の大きさと爪痕を確認することができました。

 翌6月12日(日)、2日目のイベント会場である名取市閖上(ゆりあげ)港朝市で、午前9時からライブが始まりました。ミュージシャンの方々は連日の疲れも見せずに次々と熱唱されました。朝市の最中ということもあり、多くの来場者があり、最初から最後まで盛り上がりをみせました。

 ライブイベント終了後、原発周囲の被災地の状況を確認すべく、福島県浪江町へ向かいました。浪江町は震災と津波によりメルトダウンを起こした福島第一原子力発電所から20キロ圏内にある町です。高速道路のインターンを降りるとすぐにそこに原発事故により放棄されゴーストタウンと化した浪江町がありました。日曜日の午後にも関わらず町には人影は無く、盗難防止の柵が設けられた家々、シャッターが閉められた店や所々に山積みにされている放射能汚染されたゴミの山…。話で聞いてはいましたが、実際に見ると非常にショッキングな光景でした。津波の被害が大きかった海岸沿いは崩れたガードレールや信号、倒壊した家屋が5年前のまま残されていました。

 今回の旅を通じて、震災から5年経った東北の復興を確認できました。しかし、一方でまだ人の手が及んでいない地域や復興途上の地域もあることを痛感しました。今回の下京歯科医師会の復興支援イベントが東北の被災地の助力になれば幸いです。